この度、プロサーチ株式会社は「親子で相続を考える会」を発足させ、
2017年6月1日~8月31日まで募集した「相続川柳」の受賞作品を発表いたします。
なぜ「親子で相続を考える会」を立ち上げ、相続川柳を募集したのか?
相続トラブルの多くは、親子のコミュニケーション不足から起こります。こうして起こるトラブルは、親子で事前に話をしておけば、防げることも少なくありません。
ところが、親が元気なうちに親子で「相続」のことについて話をする機会はほとんどありません。結局、ほとんどの家族は親の健康状態が悪化した時から相続問題を真剣に考え始めますが、そのタイミングでは手遅れになることも多いのが実態です。
そこで「親子で相続を考える会」を結成し、相続問題の解決をテーマにする企業・専門家が知恵を出し合い、親が元気なうちに、親子で「相続」を一緒に考えることができる様々なイベントや仕掛けを企画していくことになりました。その仕掛けの一つとして、相続川柳の募集をおこなってまいりました。
こうした活動を通じて、私たちは「親子で相続を考えるきっかけ」を広く世の中に提唱していきます。
『相続川柳』ご応募集計結果
募集期間 | 2017年6月1日~8月31日 |
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審査方法 | ご応募頂いた2,611句を、当社審査員及び協賛企業様より各1名選出いたしました審査員の投票数により、最優秀作品(1作品)、優秀作品(5作品)、佳作(9作品)を選出。 特別賞として、川柳作家のやすみりえさんが選んだやすみりえ賞(1作品)を新たに設けました。 |
応募総数 | 2,611句 |
男女比 | 男性:1635句 女性:973句 (不明:3) |
平均年齢 | 51.12歳 |
年齢別 | 10代:23句 20代:147句 30代:233句 40代:404句 50代:578句 60代:652句 70代:448句 80代:89句 90代:7句 100代:0句 不明:30句 計:2611句 |
賞品
賞 | 対象 | 賞品 |
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最優秀賞 | 1作品 | JTB旅行券5万円 |
優秀賞 | 5作品 | 全国共通お食事券2万円 |
佳作 | 9作品 | ビール共通券(350ml×10缶分) |
最優秀賞作品(1作品)
作者のコメント
今年の3月24日に父が他界しました。私は10年間の結婚生活を終え、離婚。その後、父が他界するまでの約1年間、父とひとつ屋根の下で生活しました。父がガンと闘う姿を辛くて見ていられない日もありました。父は私に財産と家を残してくれました。でもそんなものより、父にもっと長生きしてほしかった(享年67才)。もっと親孝行がしたかった。お酒をついであげたかった。そんな想いでこの句を詠みました。
やすみりえ賞作品(1作品)
作者のコメント
数年前、夫の叔父が亡くなり、その最後に立ち会いました。
その際、叔父の残した封書が出て来ました。宛名も何もないものでした。
しかし、叔母はとても嬉しそうに中を見たのです。でも、それはただ数万円の現金が入っていたのみでした。もし、ありがとうのメッセージが入っていたら、叔母はきっと涙ぐんだことでしょう。
ふとそのようなことを思い出して、遺言状と期待して開封したら感謝状というのは、遺族にとってはどうなのかと川柳にしてみました。
優秀賞作品(5作品)
作者のコメント
家族信託という良く分かりにくい契約形態がどのような結果、効果をもたらすのか17文字で表すのに苦労しましたが、一言で表すとすれば「安心感」でしょうか。安心して人生を過ごせる一つの指標、生活手段です。
作者のコメント
父が突然倒れて亡くなり、長男の私は実家のお金の事は何も知らなくて、いろいろ探したり、調べたり…。でも生きている時はなかなか聞けませんでした。
作者のコメント
この川柳を読むきっかけは、現在97歳でまだまだ元気な母です。兄は75歳、いつかは別れの時が来ます。日本は高齢化が進み、この様な家族を身近でもよく見聞きします。
作者のコメント
高齢の母がおり、物忘れが年々多くなっております。世の中には親が急激に認知症になって財産のことで困ったなどということもあるようです。そんな情景を詠みました。
作者のコメント
築地の豊洲移転は大きな社会問題までに発展しましたが、妻の実家では築地と違ってもめることなく話がまとまり、無事に相続移転完了となりました。
佳作作品(9作品)
作者のコメント
円滑に相続を進めるには親子間の相互理解が重要です。手遅れにならないうちにきちんと向き合って欲しいとの思いを詠んでみました。
作者のコメント
昨年他界した父は仕事一筋の人でわかり合えないままだったと思っていましたが、その遺言書には、私のことを先々まで案じている内容が細かに書かれており、改めて父の愛情を感じました。
作者のコメント
小学生の頃、祖母が亡くなり、親戚と遺産相続で揉めていたのを覚えています。裁判を経て、その親戚とはすっかり交流がなくなってしまいました。それが幼心に寂しかったのを川柳にしてみました。
作者のコメント
先祖代々受け継いだ土地、家族が暮らした家屋、資産というより思い出です。それらを受け継ぐにも相続税を払うことになります。誰しも感じることではないでしょうか。
作者のコメント
社会問題となっている「空き家」。税金やとり壊し費用など大きな負担を背負うケースが多いので強欲な嫁さんでも遠慮したくなるのではと思い詠みました。
作者のコメント
親父の葬式で会った初対面でミステリアスな微笑みをたたえた美しい女性…後で聞いてみると、長兄の後妻の妹とのこと。長兄には遺産がごっそり行ったからなあ…。
作者のコメント
父が亡くなってもう3年。母と子供4人が協力しあって相続が無事終わりました。決してあてにしていたわけではありませんが、遺産が何となく新車になっているのがおかしくて、作品にしました。
作者のコメント
7月に祖母が亡くなった際、母と母の姉達と祖父が今後について真剣に話し合っているのを横で見ていました。生きている今、相続について話す事の大切さを知ることができました。
作者のコメント
相続問題は、両親が元気な内は他人事だと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、そうした問題に目を背ける姿勢が相続問題を発生させてしまうのも確かだと思います。
※作品の著作権はすべてプロサーチ株式会社に帰属しています。無断での転載やご使用はご遠慮ください。
イベント開催の模様
2017年11月5日(日)に大手町SMBCホールにて、親子で相続を考える会主催「第2回「相続川柳」イベント~気軽に!楽しく!相続を考える一日~」を開催いたしました。
前回よりもバージョンアップしたイベントは、相続川柳やスペシャルゲストの講演、今年の川柳作品を読み解くトークライブなど盛りだくさんの内容で、盛会のうちに終了致しました。
このイベント開催にご協力、ご参加頂いた方々にあらためて感謝申し上げます。
ダイジェスト版動画
イベント概要
日程 | 2017年11⽉5⽇(⽇) |
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時間 | 13:30〜16:00(受付開始12:30〜) |
会場 | SMBCホール |
住所 | 〒100-0005 東京都千代⽥区丸の内1-3-2 |
交通 | 各線「大手町駅」直結 |
料金 | 無料(完全予約制) |
主催 | 親子で相続を考える会 |
内容 | ・『えがお写真館』代表・太田明良様ご講演~最高の自分の残し方~ ・プロサーチ株式会社取締役副社長 高橋大樹による講演~相続川柳から読み解く相続の心得~ ・社会人落語家・参遊亭英遊様による『相続落語』 ・ 「パラパラ動画」上映~想いを伝え合うことの大切さに気付いてほしい~ ・相続川柳授賞式&トークライブ ・相続をより身近に考えることができるスペシャルブース |
親子で相続を考える会参加企業
イベントご参加者様の声
親がまだ健康・元気である今だからこそできること、やるべきことがあるとわかったこと。
とても良いイベントでした。心に残り大切な事が一杯で今から自分自身を見つめ直していきたいと思っています。
心温まる川柳が最優秀賞に選ばれて、おもわず涙が出ました。
ナーバスな話題を、みなさまがそれぞれいろいろな形で楽しくわかりやすく伝える手法がすばらしいと感じました。川柳、落語は特に親しみやすいと思います。
相続は財産分かつのことと考えがちだけれど、想いを伝えるためのツールだなということがわかりました。川柳の想いがとても心に残りました。
皆が避けて通ることが出来ない相続という問題を楽しい形式で考えることができました。
まだ相続の事をしないといけないと思いながらまだ何にもやっていなかったので今回このセミナーに参加して背中を押してもらった感じがする。
親、兄弟達があまり相続について話さない為 尻込みしていたがこれを機会に勇気を出して話しをしようと思った。