第5回 相続川柳受賞発表

相続川柳受賞発表

2020年11月5日~2021年1月31日まで募集した「相続川柳」の受賞作品を発表いたします。

4224句

なぜ「親子で相続を考える会」を立ち上げ、相続川柳を募集したのか?

相続トラブルの多くは、親子のコミュニケーション不足から起こります。こうして起こるトラブルは、親子で事前に話をしておけば、防げることも少なくありません。
ところが、親が元気なうちに親子で「相続」のことについて話をする機会はほとんどありません。結局、ほとんどの家族は親の健康状態が悪化した時から相続問題を真剣に考え始めますが、そのタイミングでは手遅れになることも多いのが実態です。

そこで「親子で相続を考える会」を結成し、相続問題の解決をテーマにする企業・専門家が知恵を出し合い、親が元気なうちに、親子で「相続」を一緒に考えることができる様々なイベントや仕掛けを企画していくことになりました。その仕掛けの一つとして、相続川柳の募集をおこなってまいりました。

こうした活動を通じて、私たちは「親子で相続を考えるきっかけ」を広く世の中に提唱していきます。

『相続川柳』ご応募集計結果

募集期間 2020年11月5日~2021年1月31日
審査方法 当会審査委員による厳正な審査により、最優秀作品(1作品)、優秀作品(5作品)、佳作(10作品)、Twitter賞(5作品)、スポンサー賞(1作品)を選出。
応募総数 3,994句
平均年齢 57.95歳

賞品

対象 賞品
最優秀賞 1作品 JTB旅行券5万円
優秀賞 5作品 全国共通お食事券2万円
佳作 10作品 ビール共通券(350ml×10缶分)
スポンサー賞 1作品 Amazonギフト券1万円分
Twitter賞 5作品 Amazonギフト券5千円分

最優秀賞作品(1作品)

密でいい 相続めぐる 話し合い

40代 男性

作者のコメント

コロナ渦で人と人との距離を保つことが求められる世の中になってしまいましたが、
相続について考える機会、親子の距離はもっと近くならないといけないとの思いを込めました。

審査員より

新型コロナウイルスの蔓延により、私たちの生活は今までと一変しました。
これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、大切な人に会いに行くこともできず、
なつかしい故郷にも帰れないなど、制限された生活が今でもなお続いています。
その生活の中で、人と人とのつながりについて改めて考えた人も多いのではないでしょうか。
相続は「親から子へ」「子から孫へ」と家族の大事な資産や「想い」を後世へつなげていくものです。
そのためのコミュニケーションは、制限がある中でもこの句のように「密」でなければなりません。
相続に対する考えと世相を上手に反映した句として、最優秀賞に選ばせていただきました。

優秀賞作品(5作品)

「買いたい」の 声なく解体 する空き家

20代 女性 つべる

作者のコメント

田舎にあった祖母の空き家の買い手が見つからず、取り壊しとなりました。
仕方がないとは言え、祖母の想いを引き継げなかったように感じ、とても残念でした。

切り出せぬ 毎週家族で 囲む鍋

70代 男性 カジ

作者のコメント

相続を受ける身から譲る身になって、想うところ多々ある昨今です。

煽れずに 譲るのを待つ 後続者(車)

30代 男性 転寝五郎

作者のコメント

相続に対しのんびりした親を、煽ることもできずにただ待っている心境について、煽り運転とかけて句にしました(本当の煽り運転はダメです)。

親族で 揉めてソーゾク ディスタンス

30代 男性 さごじょう

作者のコメント

相続は慎重に

いつだって 家族気遣う 丸い文字

30代 女性

作者のコメント

コロナで若い方の痛ましいニュースを見ると、若輩の私も遺言を書かなければと思いました。

佳作作品(10作品)

相続で GOTOトラブル 苦い過去

70代 女性 砂里(サリ)
遺言が 妻への初の ラブレター

70代 男性 カワセミ君

作者のコメント

私は、職場の上司の紹介によりお見合い結婚を致しました。住まいは、古い習慣が残っている地域で、私たちの共働きという生活形態は白い目で見られていました。妻が婦人会に行っても、誰も話をしてくれる人もいなくてと悩みをもらすようになりました。私は、妻に【早晩共働きが普通に見られる時代がきっとくる。自治会長には、家に誰もいないため毎週土曜日にこちらから伺いますと頼んでみるから我慢しよう】と。こうした話は、どこからか親の耳へと伝わり明治生まれの親の叱責へと。子育てはじめ地域的問題等、今まで仕事一筋だったことで、妻へは大きな負担をかけてきました。手紙たるものも書いた事もないので、きっと遺言が妻への感謝を込めた最初で最後の手紙となると思っています。

換気より 換金したい 実家ごと

40代 女性

作者のコメント

誰も住んでいない実家を相続する人をイメージしました。

争続が 妹鬼に する無惨

50代 男性 時のアオ

作者のコメント

今の時代における遺言や相続を、今の出来事に関連させて詠んでみました。
いつ誰が感染するか分からないコロナ禍の現状は、遺言を書き始める切っ掛けになるかもしれません。

奪い合い 押し付け合いの 金と墓

30代 女性 メレ

作者のコメント

相続も時代とともに変わっていきますね。とても楽しいコンテストありがとうございます。いいきっかけになりました。

ゼロの数 通帳だけは 密がいい

60代 女性 ゆずママ

作者のコメント

出費が続き通帳を見るたびに、ため息が出ます。やっぱり、ゼロの数は密がいいです!

残された 山のふもとで ソロキャンプ

60代 男性 となみ

作者のコメント

人生百年時代、コロナ禍・・・激動の時代での相続も色々な問題が出てくるのではないでしょうか?

財産と 呼ばせておくれ 我が娘

30代 女性 かたすみ

作者のコメント

自分の親の立場にたち、まだまだ親孝行できていない自分を叱咤激励する気持ちでよみました。私を育てるために過ごした時間やお金を、別のことに費やしていたら、もっと違うかたちで財産があったのだろうとも思いますが、いまの私が財産だと思ってもらえたらという思いです。

父の背が語る子どもの道しるべ

40代 男性 尊の君

作者のコメント

父の背はやはり大きいものです。

損得で 継ぐなら寄付に 父の遺志

70代 男性 紫雲山

作者のコメント

父目線で作ってみました。

スポンサー賞

60代 男性

作者のコメント

父の遺言書を公証人から見せてもらった時、その筆圧の弱さと日付を知って、集まった親族みんな涙した。生前、頑固な父親の姿を記憶していたので。

スポンサー企業の皆様よりコメントをいただきました!

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※2020年11月4日及び2021年1月18日に発表いたしましたプレスリリースにて、内容に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
 (誤)優秀賞:全国共通お食事券 1万円分(3作品)
    佳作:ビール共通券 350ml缶×10缶分(5作品)
 (正)優秀賞:全国共通お食事券 2万円分(5作品)
    佳作:ビール共通券 350ml缶×10缶分(10作品) 

【お問い合わせ】
親子で相続を考える会
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-3-26 N-cross KUDAN 6階
電話番号:03-5212-3656 FAX番号:03-3230-2790
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