将来の不安を安心へと導く!お客様専属の相続対策チーム

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将来の不安を安心へと導く!お客様専属の相続対策チーム写真

相続における相談者の悩みはそれぞれ似ているようで異なっていて、なかなか型にはまった提案は難しい。当社が相続不動産の対策に取り組む中で、当社だけでできることと、できないことがある。当社だけではできない部分は、信頼のおける専門家と相続対策専門家チームを結成し、お互いを補いながら、お客様がより安心して、そして確実に対策を実行するためにサポート体制を取るようにしている。

今回のお客様は、保険と金融を得意とするFPさんからのご紹介だ。

お客様をサポートするために専属のチームを結成!

「とにかく今後の生活が不安なんです…」

昨年4月に、一緒に住んでいた母親が亡くなり、急に一人で暮らすという現実を突き付けられたAさんは、今後、年金だけで今の生活を維持できるのか?など漠然と不安を抱えていた。

【家族構成】
・Aさん(62歳 女性)※未婚
・Bさん(60歳 女性:Aさんの妹)※既婚、Aさんとは別居

【遺産】
・自宅:駅徒歩20分、土地100坪、建物(築40年)※Aさん居住中
・金融資産:3,000万円

紹介者のFPは、収入に不安があるAさんの生活を安定させるために、相続財産である自宅を有効活用するなどの対策が必要と考え、不動産・相続に強い当社へ相談を持ち掛けてくれた。

FPは「今後の生活費を25万円/月とすると、今の年金15万円/月だけでは預金を切り崩すしかない。自宅の維持費なども考えると、この先30年間で5,000万円近い資金が必要となるので、自宅を有効活用する方法を考えてほしい」と話していた。

対策を検討するには税務的な検証も必要になってくるため、FPの知り合いで資産税に強い税理士を加え、「チームA」を結成することにし、Aさんを全面的にサポートできる体制を整えた。

各自の役割と姉妹の想い

◆各自の役割は次のとおり。

<プロサーチ>
・自宅の調査(建築基準法など)、活用手法の検討(立地・環境など)
・賃貸マーケット調査、自宅を売却した場合の時価算出
・不動産活用におけるメリットや留意点、問題点の洗い出しなど

<FP>
・ライフプランと資金繰り(生命保険や金融商品等の活用検討)
・全体意見のとりまとめ、進捗スケジュール管理、リーダー的役割など

<税理士>
・各種対策のシミュレートと税務チェック

私はまずはAさん姉妹の気持ちを聞くためにFPと一緒にご自宅へ伺った。姉妹二人はとても仲が良く、話し出すと笑いが絶えない良好な関係だった。しばらくの雑談の後、今後の生活のことや住まいについて、姉妹それぞれに今の気持ちを思い切って聞いてみた。

<Aさん>
「年金の他に収入がないから、この先一人で生活ができるかどうか不安」
「自宅は古いし大きいし、固定資産税や修繕費のことを考えると維持するのは大変」
「将来は妹家族に財産を引き継がせたい」

<妹さん>
「自分のことよりも、まずは姉の生活が成り立つことを優先して欲しい」
「家を建てるとき、親に援助してもらったから遺産は均等でなくても構わない」

お姉さん想いの妹さんの言葉を聞いて、Aさんは嬉しそうに、「ありがとう」と微笑んで言った。色々と話を聴いた結果をまとめると自宅の活用プランは以下の3つに絞ることができそうだ。

Aさんへ対策プランの提案

<プラン案>
①自宅を売って収益物件に買換え、収益物件から上がる収益で賃貸物件に住む。
②自宅の一部を売却して賃貸併用住宅に建替える。
③自宅を売却して他の場所に住み替える。

そこで、不動産賃貸についてさらにAさんに聞いてみた。するとAさんは、突然不安そうな表情でこう言った。「家賃を頼りにするのは怖い。不動産投資やテナントとの関わりも面倒だし、修繕や空室のリスクで将来の生活が困ってしまわないか心配。」と不動産賃貸についてはネガティブな発言が多かった。確かにこの自宅は、駅から徒歩20分と微妙な距離である。もしもここで賃貸経営しても、人口減少の激しい日本で、この先借りる人がいるのだろうか?素人でもなんとなく想像ができる。

こうしたAさんの考えを踏まえて、チーム内での議論を重ねることになった。
最終的にAさんへの提案は、③の住み替えプランが一番Aさんの要望にあっているのではという結論になった。その根拠は以下の通りだ。

・売買代金で、自宅購入資金と将来の生活費不足分を十分にカバーできる。
・自宅がある土地は駅から遠く、周辺の空室状況を見ても、これから賃貸経営をしていくのは簡単ではない。
・自宅を売却しても譲渡税が掛からなくて済む。(バブル期に購入していてそのときの書類が残っていた)
・生活利便性と将来の老後生活を考え、駅近の物件への住み替えも検討できる。
・引っ越しが一度で済む。
・妹さんへの代償金が捻出できる。

我々は、早速Aさんと妹さんのところへ伺い、これまでのチームでの話し合いのプロセスと検証結果を伝え、我々がプロとして推奨するプランの提案を行った。

Aさん「やはりプロである皆様から見ても、自宅を売却するのがいいのですね。なんとなくそんな気はしていましたが、皆様が真剣に考えてくださった結果がそうであるのなら、納得がいきます。でも、少しだけ考えさせてもらってもいいですか?」やはり長年住んだ家に対して思いがあるようで、すぐには決断できないようだった。

そして、それから1週間後、Aさんから連絡を頂いた。

チームで取り組んだからこそ得られた将来への安心

Aさん「いろいろと気持ちを整理するのに時間はかかりましたが、皆様からご提案いただいたことを実行することに決めました」

続けて「この家に思い出はあるけれど、それ以上にこれからの生活が重要と判断をしました。あの後、妹とも話をして、妹の近くに住み替えることも決めたので、これからは思い切って前を向いて進んでいこうと思います」と力強く話をしてくれた。

そして妹さんからも一言。「私もお姉さんが近くに住んでくれるなら安心だわ。これから一緒に片づけや引っ越しも手伝うわよ。チームの皆さんが私たち姉妹のことをまるで自分のことのよう考えてくれたし、これからもご一緒していただけるのですよね!」

大きな決断をした二人からは不安がなくなり、笑顔がこぼれていた。

自宅の方針も決まったので、併せて遺産分割の方針も決めることに。税理士のアドバイスにより、Aさんは一旦自宅を相続し、妹さんは金融資産の3,000万円を相続する。そしてAさんから妹さんへ売買代金一部を代償金として1,000万円ほど支払うということで決着がついた。

早速、プロサーチ主導で住み替えのための、自宅の売却と購入する物件探しを開始した。何度かAさん姉妹と物件視察ツアーを実施し、比較的早い段階で購入する物件の目処が立った。そして同時並行で進めていた自宅の売却活動でも、希望価格以上で売れることになった。当社のスケジュール管理のもと、自宅売却の契約・決済と住み替え先の物件の契約・決済の一連の流れを確実に進め、片づけや引っ越しの段取りまですべてサポートした。結果、不動産の売却と購入を、Aさんやチームの協力のもと、本当にスムーズに行うことができた。

続いて、FPは住み替え完了後の実際の手取り金額を基に、30年間の資金計画シミュレーションを実施。30年以上長生きしてもしっかり生活が保障されるように保険や金融資産の運用の提案を行った。こうして、生活の基盤となる生活資金のプランニングも完成した。

このようにチームで対応することによって、Aさんが今後、一人でも安心して生活できる生活環境を作り上げることができた。不動産のみに着目したプランニングだけでは、ここまでAさんが納得し安心できる提案を作りあげられなかっただろう。

今回、肌で感じたことは、単純な不動産活用の提案だけではなく、将来のライフプラン(生活資金、家、税金、相続など)までを組み合わせたことにより、多く抱えていた不安を、安心に変えることが出来たということだ。そして、お客様の、悩みや叶えたい希望等を実現させるために、共に信頼し合い、お客様のために取り組める専門家等とのネットワークがあることも重要だと感じた。

遺産相続コンシェルジュからのアドバイス

相続対策や相続税申告の場面では、税理士、司法書士(登記)、土地家屋調査士(測量・分筆)、金融機関、保険コンサルタント、ファイナンシャルプランナーなど多くの信頼できる専門家との連携が欠かせません。プロサーチでは、お客様の性格や考え方なども考慮し、お客様が心から安心して付き合うことのできる専門家をセレクトして、チーム編成をしていくことを心がけています。お客様に合ったチームで問題に取り組み、ご提案することで、より多くの不安を取り除き、安心して対策を実行して頂くことが出来ます。そんなオーダーメイドなご提案や実行サポートが出来ることもプロサーチの特徴です。
(記:友重孝一朗)

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